久しぶりの投稿です!
医療のこと書くために始めたブログですが、育休中で医療現場のことが全く分からなくなっているので、ただの育児日記を書こうと思います。
電車の中で英語力を試された日のことを書き残しておこうと思います。
切り替え大事。
●ポーランドのマダムとの出会い
育児を始めて10ヶ月が経過し、私にも少しずつ余裕が出てきました。
やっと夜通し寝てくれるようになったことが1番大きいです。たまに夜泣きしてるけど、地獄の新生児期から比べたら楽勝。
先日息子を抱っこして山手線に乗ったら、さっと観光客の方が席を譲ってくれました。
ありがたく座ると、隣の席にその方の観光仲間のご夫婦が座っていました。
隣の席のマダム、息子を見てひとこと
「beautiful boy!!」
え、ビューティフル、うちの子beautiful boyだったの、そうなの?
困惑しながらも
「せ、thank you ☺️」
と対応。
これがポーランドマダムとの出会いでした。
●英語でバブバブ
マダムは自分がポーランドから来たのだと教えてくれたので
「Oh!Poland!」
と返しつつ、ポーランドと聞いてキュリー夫人とワルシャワしか脳内に出て来ず言葉が続かない。
↑
【この漫画が好き過ぎて、内容暗記するほど読んだ幼少期】
どうしよう、キュリー夫人は昔から大好きだしリスペクトしているのだけどここでいきなり
「ワルシャワ! マダムキュリー!」
と言うのはいかがなものか。
日本人観光客が海外旅行中に
「スシ! フジサン! トーキョー!」
と声をかけられるあの感じと一緒になるのだろうか。
こういう時はサラッと
「遠くからようこそ日本へ! 日本は初めてですか?」
と会話を進めるべきかな、マダムキュリーと叫ぶよりは絶対良い、えっと英語で言うには・・・とモタモタしていたらマダムは息子をあやして遊び出しました。
懸命に息子をあやしてくれたのですが、なんせこちらは愛想笑いも出来ない0歳児なので終始無表情。
こんな時はお決まりの
「固まっちゃってすみません〜嬉しいのに恥ずかしがっちゃって〜」
を言わなくては! と思い咄嗟に出た言葉が
「He is shy.」
マダムは一瞬固まり
「shy? シャイ? ハーイ👋シャーイ!」
と喜び出したのです。
伝わった?
伝わったのか?
シャイで喜んでるけど、ポーランドではシャイは喜ぶべきことなのか?
よく分からないけど、そのあとは精一杯の英会話で息子が10ヶ月であること、これから祖父母に会いに行くこと、ポーランドマダム達は老人会のような仲間で旅行していること、マダムは新宿で降りるという情報をやり取りすることに成功しました。
マダムから
「もうこの子はママって言えるの?」
と質問され
「Not yet. only バブバブ〜👶」
と言ったらポカンとされてしまいました。
あぁしまった、バブバブはどう考えても英語じゃない。
やってしまったと思いました。
英語でバブバブの代わりは分からないし、ポーランド語はもっと分からない。
大体バブバブってなんなんだ、最近息子は本当にバブバブ言うので赤ちゃん語といえばバブバブな気がしていたけど世界の赤ちゃんはバブバブ言わないのかもしれない。
マダムと出会わなければ英語のバブバブを調べることはなかったので勉強になりました。
Goo-goo Ga-gaって言うのですね。なんでも教えてくれるGoogle最高。
●想像以上に世界は優しい
謎のバブバブに一瞬戸惑いつつも、ずっと楽しそうにお話してくれたマダム。
息子に何度も投げキスしたり、鏡を取り出してあやしてくれたり。
最後に私と息子の写真を撮りたいと言われ、電車の中でパシャリ📷
「ハーイ、シャーイ」
と言いながらシャッターを押していたのを見て、息子の名前がシャイだと思われていることに気が付きました。
「He is shy.」
名前シャイじゃないけど、まぁいっか!
彼女の日本旅行の思い出の一部になれたこと、拙い英会話で申し訳ないと思いつつも楽しい時間を過ごしてもらえたことが嬉しかったです。
赤ちゃん抱っこで電車に乗っていると、隣の方とおしゃべりする機会がすごく増えました。
ずっと息子と遊んでくれる方、夜寝れてますかと心配してくれる方、写真を撮られたのは今回が初めてだったけど世界ってこんなに優しかったんだなと気付かされることばかりです。
●「夜明けのすべて」を読んで
最近読んだ、瀬尾まいこさんの「夜明けのすべて」の一文で好きだった箇所を紹介して育児日記を終わりにしたいと思います。
ほんの少し言葉を交わしただけで、すっとした。
たったこれだけの会話で心が解かれた気がする。
電車の中で居合わせただけの、ほんの一瞬の関係でも、少し言葉を交わすだけでお互いに気持ちよく過ごせたりする。
頭の中で色々考えて、声に出さずに自己完結するより言葉を交わすことって大切だなとポーランドマダムとの出会いで実感しました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!