こんにちは! びるこです。
4月になり、薬剤師1年目の皆さんは調剤デビューの時期でしょうか。
凹んだ時は、私の失敗大公開ブログを見てください。
「こんな人でもやれるんだから、大丈夫」と言い聞かせましょう。
おかしな1年目研修のある薬局や病院に入ってしまうと、ただでさえ人間関係や慣れない仕事で大変な時期に余計な努力を強いられる可能性があります。
はやくスラムダンクをやらせてくれ! ってなります。
※花道のダムダムは必要な努力です。
少し前に読んだ
エッセンシャル思考グレッグ・マキューン著の中に
努力は大切だ。だが、努力の量が成果に比例するとはかぎらない。
がむしゃらにがんばるよりも、「より少なく、しかしより良く」努力したほうがいい。
という言葉が出てきました。
エッセンシャル思考とは、最小の時間で成果を最大にする思考のことです。
薬剤師として「より少なく、より良い」努力で知識や経験を得るためには何が必要でしょうか?
まずは
1年目で苦労したこと。
を紹介します。
私が経験したのは定期的に行われる筆記試験と暗記テストのための勉強です。
卒業試験、国家試験と乗り越えてきて、またまた筆記試験です。
もうこんなに勉強ばかりしていると、もはや変態です。
試験の内容は院内調剤ルールの内容だったり、薬効の事だったり、テスト範囲が言い渡されそれに向けて勉強しました。
1番過酷だったのは、錠剤の刻印暗記100問テストです。
全採用薬の中から100個出題されるというもので、覚える量は膨大でした。
スタバで錠剤と睨めっこした日々が忘れられません。
はい、これどっちがエディロール(0.75)でとっちがアルファロール(0.25)でしょうか?
という難問まであります。
並んでると分かるんですけど、片方だけ出てくると結構迷います。
※上がエディロールで下がアルファロールです
今は企業努力でほとんどの錠剤には薬品名の刻印が入るようになっていますし、そもそも一包化の監査では薬情の写真を確認しますし、あの努力は一体…って感じですけど持参薬鑑定とかで稀に役に立つので良しとしてます。
あとは、薬剤師対抗錠剤当て早押しクイズがない限り役に立たないかもしれないです。
病棟薬剤師といえば持参薬鑑定
少し脱線して、持参薬鑑定の話をします。
入院患者の薬を全部確認するあの作業です。
お薬手帳を持っていなかったり、全部シートから出してぐちゃぐちゃなんて事もあって苦戦する事が多いあれです。
私が今までで1番苦戦した持参薬は粉薬の中に錠剤をいくつも埋め込んだ一包化のようなものを持ってこられた時です。
伝わります? 笑
砂風呂みたいな感じです。
粉の中に錠剤が埋まってて、何個入ってるかも分からないし、一個ずつ掘り起こして刻印調べてってしないといけなくて…宝探しかな? って思いました。
経管投与の患者さんだったわけでもなく、飲みにくくないのかな? とも思いました。
持参薬がきれいな患者さんはハグして褒め称えたいです。
高齢者1人で薬の管理がままならない状態なのに、多剤処方が漫然と継続されていたりする場合は薬剤師が介入すべき点ですね。
問題は常にベッドサイドにある
話を戻しますが、「より少なく、より良い」努力とは臨床現場に早く出て学ぶ事にあると私は思っています。
錠剤と睨めっこしていても、現場で問題を解決できる知識は得られません。
我々が解決しなければならない問題は病室に行って初めてわかる、つまりClinical questionは常にベッドサイドにある。
この言葉は、私が所属する日本臨床栄養代謝学会(JSPEN)の理事長、北里大学医学部の比企直樹先生のお言葉です。
先生と面識はありませんが、素晴らしい言葉だと思いました。
事件は会議室で起こっているんじゃない!
現場で起こってるんだ! ってことです。
問題に直面しないと、何が問題なのかもわからず解決方法もわからず時間ばかりが過ぎてしまいます。
病院薬剤師になって、病棟業務がやりたくない人は居ないと思います。
一人前になるためには、とにもかくにも早めに病棟に出ていくことです。
そこで自分の知識不足により
- 医師に怒られる
- 看護師長に怒られる
- 患者さんにも怒られる
そうやって成長していくのです。
自分の時間も体力も限られています。
昔からの習わしだから〜部活中に水飲んじゃダメ! みたいな教育方針の職場は選ばないようにしたいものです。
私が病棟デビューしたのは、1年目の終わりの方でした。
これが早いのか遅いのかは分かりませんが、体育館の隅でドリブル練習を1年間続けていたと思うとよく頑張った! と言いたいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。