こんにちは! びるこです。
ブログ訪問ありがとうございます。
あっという間に春ですね。
3/11は日本にとって忘れられな日となっていますが、3/11は私と夫が結婚式を挙げた日でもあります。
あえてその日を選んだわけではありませんが、明日が絶対来るわけではないこと、明日死んでも後悔しないように、好きな人達には好きって伝えようと改めて思う日になっています。
この日の背中は人生一仕上がっていたと思う。
そんな3月ですが、来る4月からの診療報酬改定へのモヤモヤを書きたいと思います。
周術期薬剤管理加算
以前も診療報酬改定のことはブログに書いたのですが、新設要項が提示されましたので各病院今バタバタと新加算が取れるのか取れないのか準備に追われていることと思います。
私が今回絶対取りたかったのは「周術期薬剤管理加算75点」です。
以前より、周術期の薬剤師の関わりがついに評価されるらしいと情報が出ていたため期待していたのです。
しかし算定要件と施設基準をみたところ、当院では厳しそうだという結論になりました。
たかが75点、されど75点。悲しい。
多くの中小病院で「おいおい、そりゃ厳しいよ勘弁してよ」となっている項目は「周術期の薬学的管理を行うにつき必要な専任の薬剤師の配置」という部分です。
専任なんて配置できませんからね、中小病院は。
手術患者の管理もしながら、病棟も回って、外来が忙しくなれば手伝って、1人の薬剤師がなんでもやらなくてはいけないのが中小病院です。
それでも周術期の管理に関してはやることしっかりやっているという自負があるので、今回の算定要件は悲しくて仕方がありません。
「兼任でもいいよ」の一言が添えられる日を待つしかなさそうです。
待ってるからね…よろしくね…
中小病院の薬剤師にも評価を
東京都の病院数はH29のデータでは647施設であり全国最多です。
このうち200床未満の中小病院は448病院で、全体の69.2%を占めています。(厚労省データより)
中小病院では当然薬剤師数も少ないわけですので、専任で何か業務を行うということは非常に難しいのが現状です。
麻薬管理も薬品管理もDIも病棟業務も外来業務も、基本すべて兼任しながら行うので、算定要件に「専任」と入れられてしまうと中小病院はお手上げです。
大病院にしか目が向いていないような診療報酬改定は勘弁してほしいなぁと、たまには小言を言いたくなったので今日は書いちゃいました。
病院の7割を占め、地域医療を支えている中小病院の薬剤師の働きを評価してくれる診療報酬を今後は期待したいです。
ほんとに待ってるからね…
中小病院の喜び
Rasさん(id:yakuzaishis)から「人的資本」についてお題が来ているので、最後に書いてみたいと思います。
人的資本(human capital):人間が持つ能力(知識や技能)を資本として捉えた経済学の概念
人をただの労働力ではなく資本と捉えて「投資の対象」とする考え方です。
人件費はコストではなく、将来的に企業価値を高める為の投資ということになりますが、薬剤師も地域によっては徐々に飽和してきていることを考えるとただの労働力としては雇ってもらえなくなるなーと思います。
とはいえ、病院はやはり就職先として人気がありませんので(笑)、人的資本への投資ができない病院は人が集まらないのが現状だと思います。
私が勤めている病院の経営状況は良好だったようで、年度末に特別ボーナスが出ることが決まりました!
ボーナス!!テンションの上がる言葉第1位!
節税のためとは分かっていても、人へ還元してくれるというのは勤めている側としては嬉しいものですし、中小病院ならではなのかなと思っています。
このような嬉しい投資があることで、私たちはまたバリバリ働いて患者さんが途切れない病院を作ろうと思えるので「利益」を生み出すことができます。
薬剤師としてお金を生み出す価値だけでなく、人が集まる病院を作るための一員として機能することも大事な価値だと考えています。
人を大切にしてくれる場所と、その環境で自分の価値をより高めようと思わせてくれる何かというのは大切なのだと感じます。
雰囲気も報酬も悪くて働き手も集まらない病院には、そもそも患者さんは集まりませんよね。
次の4月で薬剤師生活も丸10年。
丈夫な体で働き続けられることが1番の資本かなと思うので、笑顔を絶やさず丈夫で元気な薬剤師で居続けたいと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。