びるこブログ

ビールが大好きな病院薬剤師(育休中)

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産休と病院薬剤師不足

こんにちは! もうすぐ臨月のびるこです。

ブログ訪問ありがとうございます。

とっても元気で胎児もすくすくと2kg超えにサイズアップしています。

相変わらずスクワットしたりデッドリフトしたりして鍛え続けていますがブログはさぼっていました。

 

出産予定日まであと5週間、仕事もお休みです。

産休!サンキュー!

 

つわりでゲロゲロの時期から沢山の方に支えていただいて、最終出勤日には泣きながら別れを惜しんでくれた先輩もおりました。

絶対に仕事戻りますので待っててね! という気持ちです。

 

事務さんが安産祈願のお守りをくださったり、看護師さんたちがお別れの挨拶に会いに来てくださったり、先生達からも頑張って産んで戻っておいで〜とお声がけいただきました。

 

なんてアットホームな病院、大好きです。

 

9月に厚生政策情報センターの記事で

「病院薬剤師の不足解消、日病協が政策提言」

というものが出ておりました。

過去資料検索 | 厚生政策情報センター 【診療報酬改定・中医協・厚生労働省審議会等の情報発信サイト】www.wic-net.com

 

病院薬剤師が少なすぎる! と。

 

記事内に書かれていた対策は

などですが、病院薬剤師不足の根本的解決はそこでは無いと思っています。

 

お偉いさん達が本気でこれで解決出来ると思ってたらちょっとびっくり。

 

今回産休に入るに当たり、私が働いている病院でも代わりに働いてくれる薬剤師の求人募集を出しました。

7月ごろから募集を開始し、全く応募もなく焦り、もう残るみんなに頑張ってもらうしかないと思った10月末に何とか2名採用が決まりました。

産休育休代理に2名常勤採用しちゃう太っ腹な院長に感謝です。

医療事務や看護師は募集を出すと割とすぐ採用が決まるのですが、病院薬剤師の求人は本当に厳しいですし、人気が無いと感じます。

 

東京都だけで検索しても常時50程度の病院が薬剤師の求人を出していますが、どこも苦戦している感が滲み出ておりました。

 

そもそものイメージが悪いせいで、悲しきかな新卒の薬剤師にも人気が無いという話をよく耳にします。

  • 安い給料
  • 残業が多い
  • きつい当直
  • 有休休暇取れない
  • 怖い人が多い
  • 最寄駅からバスなど、通勤が大変な病院も多い

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「アンサングシンデレラ」荒井ママレ

 

私がいる病院は駅近で、残業は全くありませんし、有給も取りたい放題ですし、給与も悪くない、怖い人もいないのですが…募集要項からはなかなか伝わらないようで結局求人に苦戦しました。

そもそも病院で働きたい薬剤師の数が少ないのだから仕方ない現状です。

 

もし未だに病院薬剤師の悪いイメージをそのまま具現化したような病院があるとしたら、そこを変えない限り病院薬剤師不足は解消しないと思っています。

卒後病院研修の制度化でやり甲斐を周知するなんて意味をなさない可能性が高いです。

ちゃんと帰れる、ちゃんと休めるということを保証し悪いイメージを完全払拭することが最優先です。

まぁ、そのために人員確保しないといけないので負のループに陥っているわけですが。

 

病院に限らず、働き方改革が必要な業種はまだまだ日本にたくさん存在すると思いますので、幸福度世界1で有名な北欧に学んでみようと思い

フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」堀内都喜子

を読んでみました。

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16時を過ぎると、みんな帰っていく

 

この徹底ぶりは、企業レベルの努力というより、国や社会全体の常識と言ったほうがいいだろう。

非常にシンプルに、決まりは決まり、休むことも社会人の権利で、人間誰しもそれが必要という認識がきっちり共有されている。

法律で決められている1日8時間、週40時間以内の勤務時間は守られるべきで、よっぽどの理由がない限り、残業はしてはならないし、雇用主もさせてはいけない。

フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」堀内都喜子 

フィンランド最高かよと、この本を読み終わった頃には感化されてマリメッコのマグカップを買い足しました。笑

 

フィンランドも良い事ばかりではないと思いますが、結局は1人1人の意識改革しかないと感じました。

昔の激務を武勇伝のように語り継いで気持ちよくなっている人を1人でも減らすことが大切なのだと。

病院も古い体制や考え方はどんどん捨てて改めていかないと、人手不足解消は遠のいていくと感じます。

 

逆に今後の転職などを考えた時には、病院薬剤師は売り手市場なので当分は条件の良いところを選べる環境にあるとも感じます。

私が抜けるにあたり常勤を増やしてくれた今の病院などは子育てしながら働いていく上で環境としては抜群ですし、休みやすく帰りやすいというのは育休後の仕事復帰にも安心感があります。

 

親が近くに住んでいていつでも助けてもらえる環境で、自分も病院の近くに住み、残業している同僚たちに謝罪しながら職場を出て保育園にお迎えに行くような働きにくさしかない病院が減っていくと、病院薬剤師不足も解消されていくのではないかと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ブログに関しては、無事に出産できましたら出産報告だけさせていただき一旦お休みしようと考えています。

働きながら感じたことを書きたいと思い始めたブログだったので、こちらも産休育休に入りたいと思います。