こんにちは!
気分はオリンピック休暇状態ですが毎日元気に働いてます、びるこです。
ブログ訪問ありがとうございます。
病院で今モヤモヤっと思っていることを書いていきます。
これ、流行りのピクトグラムの薬剤師一包化監査バージョンです。
可愛い〜
ブログで知り合った薬剤師のオータムさんが作成しています。
一包化薬の監査をする薬剤師のピクトグラム | 薬学っぽいイラスト一包化薬の監査をする薬剤師のピクトグラム | 薬学っぽいイラスト
受診控えの問題
沖縄や東京、都心部での感染爆発が完全に笑えない状況になっています。
なるべく何にでも笑いを取り入れたい派ですが、これは笑えないです。
私の勤務先は東京都内の病院ですが感染者の受け入れやワクチン接種対応はしていません。
対象診療科の問題や、施設の問題もあり力になりたい気持ちはあっても通常診療で精一杯という状況です。
現時点で、周りの大病院から流れてくる患者さんが多くなってきている印象があり手術枠や入院枠はかなりパンパンです。
感染者対応やワクチン対応で力になれていない分、通常診療だけはしっかり行えるようにと個人的には思っていますが濃厚接触者となり出勤停止になる職員もちらほら……という感じなので病院の機能が停止しないように職員全員で気を引き締めています。
そのような感染拡大が収束しない状態で最近気になっている問題がありまして…
それが受診控えを1年以上続けている患者さんがいると言うことです。
2018年にオンライン診療の指針が厚労省から出されましたが、2020年4月に新型コロナウイルス感染拡大に対応するためにオンライン診療の規制緩和がなされました。
そのため、現在当院でも受診が出来ない患者さんのためにオンラインや電話診察での処方箋交付が可能となっています。
オンライン診療は元々、下記の様な方のために始められたシステムです。
採血検査や触診、その他の検査を何もしない状態で診断し薬を出すことになるため、医師から対面による受診勧告が出た際には受診していただくことになります。
感染対策のため1回目の緊急事態宣言のあたりで多くの患者さんがオンライン診療を希望されましたが、一定数の患者さんがあれこれと理由をつけて受診を1年以上拒否しているような状況が見受けられます。
- 来院する手間が省ける
- 待ち時間ゼロ
- 薬だけ貰えれば良い
ちょっと言い方が悪いですが、このあたりの理由でオンライン診療が楽だと思っているような印象があり不安を感じています。
本当に公共の交通機関を使うことに恐怖を感じていたり、院内感染を恐れている方もいるかも知れません。
しかし1年以上の間ずっと、というのは少し違和感を感じます。
ワクチン接種が完了している人に関しては受診していただくよう医師から勧告している状況なので、今後は少しずつ受診してくれる患者さんが増えることを願います。
検査なしでの投薬や病状の変化を長期間確認しないリスクを理解していただけると良いのですが・・・
病院って、待ち時間長いし半日潰れたりして来たくない気持ちも分かります。
「めんどくさい」気持ちも分かります。
「世の中の大事なことって たいてい面倒くさいんだよ」
引用:プロフェッショナル 宮崎駿
薬が入ってこない
もうひとつ、いま全国の薬剤師がヒーヒー言っているのが「薬が全然入ってこない!」という問題です。
医薬品メーカーの小林化工や日医工の業務停止が相次いで起こり、需要と供給のバランスが完全に崩れました。
品目数は少ないですが、完全崩壊している品目もありパニックです。
あれが無いから、こっちに…
え? これも入ってこないの?
先発品もだめなの?
と毎日てんやわんやしてます。
ビタミンD3製剤の供給不足に学会が提言|最新医療ニュース|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイトmedical.jiji.com
活性型ビタミンD3製剤に関しては日本骨粗鬆症学会やその他学会が提言を出していますが、私の勤務先は内分泌がメインなのでかなり危機的状況です。
活性型ビタミンD3製剤は慢性腎不全や副甲状腺機能低下症の方には必須の薬剤なので、必須な患者さんへの供給を途絶えさせないのが最重要任務です。
安定供給再開までなんとか乗り越えられるといいなと思いますが、見通しが立っていないようなので当分は必要度の高い患者さんが優先となりそうです。
ビタミンDといえば、日光!
活性型となって作用できるまでに紫外線と肝臓と腎臓の力が必要です。
引用:青本「生物」
代謝機能が保たれているビタミンD欠乏の方はサプリメントでのビタミンD摂取が学会から推奨されています。
日光浴も大切なので、私もこの夏はサンシャイン浴びて過ごしたいと思います。
まとめ
- 面倒くさいことほど大切
- 日光浴も大切
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。