こんにちは! びるこです。
ブログ訪問ありがとうございます。
今日は患者さんから
「その言葉そっくりそのままお返しします」
と言われないために医療従事者として気を付けたいことを書きたいと思います。
ぽっちゃり薬剤師
病院の薬剤師は担当病棟を持ちますが、自分でこの診療科がやりたい! って選べないので勝手に割り振られます。
なので、糖尿病の病棟を担当する薬剤師がぽっちゃり系の人になってしまうこともあります。
「まずは食事と運動頑張っていきましょう!」
と患者さんに指導する手前、薬剤師自身が頑張ってないとちょっと説得力がないような・・・と思います。
糖尿をみる医師はストイックな先生が多いです。
私の病院も、内科の医師はラガーマンでムキムキだったり、フルマラソンを何度も走っているランナーだったりします。
患者さん以上にまずは自分が頑張るという精神が大切だと思うのです。
患者さんに寄り添うという意味でも、同じように努力してるよって姿は見せていくべきです。
「私はお菓子食べるしお酒も飲むし、運動なんかしないけど、あなたは頑張ってね、体にいいからね」
って言われても、なんか心に響きません。
入会したジムのトレーナーが肥満体型だったらその場で退会すると思いますが、医療も同じだと思います。
非アルコール性脂肪性肝疾患・非アルコール性脂肪肝炎
最近非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と非アルコール性脂肪肝炎(NASH)のコラムを読んで思うところがあったので書いていこうと思います。
日経DIプレミアム版の5月号掲載、書いたのは広島大学医系科学研究科 医療イノベーション共同研究講座教授 茶山一彰先生です。
NAFLDやNASHは簡単に言うとお酒を大量には飲まないのに、飲んでる人と同じような肝臓の炎症と繊維化を示す病態で肝硬変や肝臓がんのリスクになります。
NAFLDは健康診断を受ける人の2〜3割と非常に高い割合で存在します。
その中の1〜2割がNASHです。
原因はオーバーカロリー、要するに肥満です。
治療は食事・運動療法により体脂肪の減少と脂肪肝の改善を試みるのが最優先です。
肝臓は沈黙の臓器なんて言われますが、感覚神経が無い臓器なので痛みで異常を教えてくれたりしません。
異常が出るころには取り返しのつかないことに・・・となるので要注意です。
ずっと我慢してた人がキレると手に負えないものです。
現在保険診療で認められている薬剤でNAFLD/NASHに明らかな効果がある薬剤はなく、治験が行われている状況です。
と書かれており、そう言われると確かに! と思いました。
糖尿病治療薬や脂質異常症治療薬、肝臓といえばのウルソデオキシコール酸など、どの薬も適応を持っているわけではないので対症療法的に使用しているだけです。
私たち医師は、体重コントロールのための摂食、運動を患者に勧めていますが、これが著効して改善が長く見られるケースは少ないのが実情です。
薬剤師にも、こうした治療の現状を認識してもらった上で、患者に対する食事や運動面での指導に積極的に関わってもらいたいと思います。
先生! 私がんばります! と読んでいて思いました。
肝硬変末期になると、もう壊れた肝臓は元には戻りません。
好きなもの好きなだけ食べて、マシュマロBODYだとか、わがままBODYを維持した結果取り返しのつかないことになることもあるということです。
正しいことを語りたければ強くなれ
尾田栄一郎先生の「ONE PIECE」よりクロコダイルさんの厳しいお言葉を借りたいと思います。
わがままBODY薬剤師は食事運動療法を語れねェ…‼︎
〝痩せれば治る〟ってのは、実力の伴う者のみ口にできる〝現実〟だ…‼︎
というわけで、理想や正しいことを語りたければまず自分が強くならないといけないわけです。
週刊少年ジャンプの鉄の掟ですね。
NAFLDのメタボリックシンドローム合併率は85%を超えるというデータがありました。
ぽっこりお腹が可愛くて許されるのはプーさんだけです。
肝硬変の原因が肝炎ウイルスによるものではなく、肥満によるものなのならば「痩せる」だけで解決できる可能性があります。
薬剤師は効果的な薬がない疾患に対して、対症療法的に出される薬を説明するだけで良いのでしょうか?
もっともっと出来ることがあるな、と考えさせられました。
最後に大声で自慢しますが、今月も32才の私は18才ボディを維持しました。
今の自分の体が1番好きです。仕上がってる!
正しいことを患者さんに伝えたいので、まずは自分が1番頑張りたいと思います。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。