こんにちは! びるこです。
前回のブログでは常識とは何か? という話を、夫の珍行動の話題を交えて書きました。
アスリートな夫と出会ってもうすぐ10年なのですが、夫と出会ってから私は何かスポーツに全力で取り組んでみたい! と言う気持ちが芽生えました。
ランニングって気軽に始められる。
私は夫に出会った2012年からランニングを始めました。
以前のブログにて、合コンでモテたい一心で「趣味は料理です」と言っていた過去を告白しましたが、「趣味はランニングです」に変わった瞬間です。笑
「ただの肉塊になるな」と渋沢栄一は言った。 - beercoブログ
若干「あざとさ」が残ってしまった感は否めませんが、2019年に初フルマラソン完走を果たしましたのでなんちゃってランナーではありません。
2020年感染拡大が始まってからは大会自粛中です。
週1回以上のランニングをするランナーは2018年のデータで373万人〜549万人、COVID-19流行でランナー人口が更に増えたというデータも見ましたので、今はもっと多いと思われます。
フルマラソンでの心停止リスク
ただ走るというのは簡単なようでとても難しいので、怪我をする人も多いです。
多いのは膝の痛みです。
私も例に漏れず一時期膝の痛みに悩まされましたが、最強のパーソナルトレーナー(夫)指導のもと基礎筋力トレーニングに励み今では膝は全く痛くなりません。
まずやせる!!
筋力もつける!!
そして強くなる!!
…人生における大切なことが詰まった名言です。
走るって誰にでも出来るけど、正しく走れる人って少ないです。
そもそも学校で正しい走り方なんて習わない。
筋トレの知識もないので、基礎的な筋力もない。
それなのに、突然走り出したりしたら怪我するに決まってます。
最も問題となるのは、マラソン大会での心停止です。
4〜6万人に1人の確率で起こるとデータがあり、私が出場したマラソン大会でも救急搬送された方がいました。
参考文献
「マラソン大会における心停止の発生頻度:白 川 透 ,田 中 秀 治 ,喜熨斗 智 也 ,高 橋 宏 幸 ,後 藤 奏 :THE ANNUAL REPORTS OF HEALTH, PHYSICAL EDUCATION AND SPORT SCIENCE VOL.32, 127-130, 2013」
医療従事者として、ランナーとして出来ること
日本体力医学会が策定したこんな10か条があります。
「マラソンに取り組む市民ランナーの安全10か条」
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普段から十分な栄養と睡眠をとりましょう
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喫煙習慣をやめましょう
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メディカルチェックを毎年受けましょう
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生活習慣病がある方は、かかりつけ医とよく相談しましょう
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計画的なトレーニングをしましょう
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気温、湿度に適したウエアの着用と、適切な水分補給をしましょう
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胸部不快感、腹痛、冷や汗、フラツキなどがあれば、すぐに走るのを中断しましょう
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足、膝、腰などに痛みがあれば、早めに対応しましょう
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完走する見通しや体調に不安があれば、やめる勇気を持ちましょう
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心配蘇生法を身につけましょう
市民ランナーが増えたことで大会中の心停止が問題となり、対策として作られたものです。
要するに
42.195kmを舐めるなよ ってことです。
フルマラソンでなくても倒れる方はいますので、ただ走ることを舐めるな! ってことです。
全部守りたいけど、これが結構難しい!
私は初フルマラソンの時30km以降で死ぬかと思うくらいフラフラになって半泣きでしたが「掟その8と9」を無視して完走しました。
ここまで練習したのに!
あと10kmなのに!
って思うとやめられないものです。
この10か条、全て大切ですが最も軽んじていけないのは
心肺蘇生法を身につける
だと私は思います。
みなさん、BLS(Basic Life Support)できますか?
BLSは心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置のことです。
心停止時の救命率は、近くにいる人がどれだけ素早く心肺蘇生を実施できるかにかかっています。
日本ACLS協会ガイドより
マラソン主催者側も救護を素早く行えるように工夫してくれていますが、コースの中には周り田んぼしかなくてスタッフ誰もいない! みたいなゾーンもあります。
AEDが届くまでの救命は、一般の参加者にかかっているわけです。
ランニングドクターも居ますが、幸運にも近くを走っているとは限りません。
マラソン大会に出るからには、自分のタイムも大切ですが倒れている人を救えることも大切です。
AEDの使い方や心肺蘇生法は、医療従事者でなくとも誰でも習得可能です。
マラソン大会だけじゃなくて普段のランニング中もリスクがありますので、知識を身につけておくことは大切ですね。
まとめ
運動は大切。
ランニングは誰でも出来るからこそ、危ない。
「心臓と精神が健康であること」が重要。
走る前にBLSの基礎知識を見直そう!