こんにちは! びるこです。
ブログ訪問ありがとうございます。
先日、医薬品の口コミが投稿されているのを見たので、今日は「口コミ」について書きたいと思います。
コスメ感覚で口コミ
私はコスメ購入の前に口コミを見るのが大好きです。
男性陣にはビックリされそうな価格のファンデーションとか売ってますよね。
私はそうゆうものを、口コミを見ずに買うというのは出来ない性分です。
徹底的に口コミを読んで、結果手を出さないで安いの使います。
失敗したくない気持ちが強くなってしまってたくさん調べてしまうのですが、薬と同じで他人に合うものが自分に合うとは限らないわけです。
商品提供を受けて良い事ばっかり書いてる人もよく見ますし、騙されてはいけないのです。
分かっちゃいるけど、調べちゃう。
ちょっとでもお得にキレイになりたい乙女心です。
最近は田中みな実さん愛用コスメが売れまくっているようですが、使えば同じクオリティに仕上がるなんて思ってはいけないわけです。
いつも通り口コミ巡回をしていた時に、あるサイトで処方医薬品がレビューされているのを見かけました。
ニキビが速攻治る! オススメなのは「〇〇」!
と記載してありました。
貼られていた写真は
クリンダマイシンリン酸エステルゲル1%「〇〇」です。
「〇〇」は製薬会社の名前が入ります。
化膿性炎症のざ瘡(ニキビ)の治療薬です。
クリンダマイシンの部分が商品名ですが、括弧が付いていたからか「〇〇」という製薬会社の名前を商品名だと勘違いした投稿でした。
10代の方の投稿でしたが、その口コミサイトでは医薬品のクチコミまたは推奨は控えるようにとガイドラインに記載があります。
そもそも、「〇〇」の部分は商品名では無いことを本人に伝えたくなってしまい、コメントを残しました。
うるさいおばさんだなぁと思われたかもしれません。笑
まずは何故ニキビにその薬を塗っているのか理解して欲しかったのです。
そして大切なのは製薬会社の名前では無く、成分名です。
薬の名前と製薬会社の名前を判別できない方でも、薬のことを語れてしまう時代。
誰でも発信できる時代だからこその、危うさを感じました。
薬機法
一般用医薬品でもAmazonや楽天などのサイトでは、レビュー欄は閉じられています。
2014年6月12日に施行される改正薬事法により、医薬品の商品レビューの表示が禁止となりました。
これにともない、2014年5月29日より「医薬品ジャンル」として登録している商品レビューは投稿できなくなりました。
楽天サイトにはこのように記載があります。
この改正薬事法というのは、2014年11月に薬機法と名称変更されたものです。
薬機法の正式名称は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」
………漢字ばっかり!
って感じですが、ここで医薬品などの誇大広告の禁止が規定されています。
薬機法66条の抜粋を載せましたが、何人たりとも医薬品の効能効果について、虚偽や誇大な記事を出してはいけないとあります。
医薬品等の広告規制について |厚生労働省 ←全文を載せておきます。
何を誇大とするかは微妙なところですが、医薬品に関して安易に語ることは危険だと認識しなければなりません。
どこからがアウトでどこからがセーフという話ではないため、医薬品のレビュー欄は閉じられているのです。
化粧品や医薬部外品も一般の人が効果を勘違いするような広告を掲載したり医師が推奨しているような記載をしてはいけませんので
- シミがみるみる消える!
- 皮膚科医〇〇先生大絶賛!
- 飲むだけで痩せる!
とかはダメです。
よく見かける気もしますが、大袈裟に書いてあるほど怪しいと判断して問題ないと思っています。
ブログや個人の投稿として使用感を書く事は問題なしと判断されますが、あくまでも過度に効果を保証したりお薦めしてはいけないということです。
医薬品の効果を実証できるのは臨床試験のみです。
私も薬のことを書くときは、ガイドラインの紹介か、使用したという事実のみの記載に留めるようにしています。
医薬品のおすすめはご用心
医薬品が爆発的に流行ってしまった例といえば、医療用保湿剤のヒルドイドです。
2015年頃の話ですが美容アイテムとして有名になってしまったが故に、美容目的での処方が推定で年間93億円に上るまでになり国が動いたわけです。
私たちの税金が・・・美容目的に億単位で使われている・・・
現在は適正使用が促され保険の査定も厳しくなっていますし、ドラッグストアでヘパリン類似物質を含む製品が市販薬として購入も出来るようになっています。
(類似商品問題は出ているようですが)
ヒルドイドの流行も最初は美容好きの方々の「これ良いよ!」という口コミから火がついたと思われます。
医薬品の口コミは健康被害などの問題もあるため、非常にリスクを伴うということを肝に銘じなければなりません。
薬剤師も、医師から薬の相談をされた時に
「この前、私〇〇使ったらソッコー効いたんでオススメです!」
なんて言おうもんなら、もう口を聞いてもらえないでしょう。
個人の効果なんて何の科学的根拠もありませんので
「ガイドライン上では〇〇が推奨されています」
「〇〇と〇〇の比較試験の論文が出ていましたので、〇〇の方が副作用も少なく使いやすいと思います」
なんて返答できるとスマートですよね。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。