こんにちは! びるこです。
今回は私がブログを始めようと思ったきっかけをくれた渋沢栄一先生の「論語と算盤」について書いていこうと思います。
大道社 Kindle版
精悍なお顔立ちが素敵です。
大河ドラマ、盛り上がってますよね。
私大河ドラマって全部見れた試しがないので、今回は本で渋沢栄一先生を知ろうと思いました。
かなり長いので、今回は心にグサッと刺さった文章を3つ選び書いていこうと思います。
口は禍福の門なり
いかに揚げ足を取られようが、笑われようが、余はひとたび口にして言う以上は、必ず心にもないことは言わぬという主義である。
多弁は感心せぬが、無言もまた珍重すべきものではない。
多弁のために渦もあるが、これによって福も来るのである。
これがまさに、ブログ始めようと思ったきっかけです。
口とは現代のSNSやブログであり、渦とは炎上に置き換えられます。
炎上が怖くて発信や発言をしないという人はいると思います。
無言が安全と思っている人も多いと思いますが、無言は多弁と同じくらい良くないと書かれています。
とにかく発信しなければ、救えるものも救えない。
自分への福も来ないということです。
それならば、発信してみよう! と思いブログを始めてみました。
これは薬剤師にも当てはまることです。
疑義照会で怖い先生から暴言を吐かれた経験は誰しもあると思います。
炎上ですね。笑
でも、炎上を怖がって無言でいては救えるものも救えません。
炎上させる必要はないですが、何かを怖がって問い合わせしないとか質問しないということは絶対に避けたいと改めて思いました。
人生は努力にあり
すべて人は、老年となく青年となく、勉強の心を失ってしまえば、その人は到底進歩発達するものではない。
怠惰はどこまでも怠惰に終わるものであって、決して怠惰から好結果が生まれることは断じてない。
勉強が伴わぬと、百千の智もなんら活用をなさぬ。
これは国家の繁栄のためには勉強し続けることが大切という一節です。
私を含め薬剤師は、国家資格を取るために必死に勉強してきたはずです。
薬剤師免許を取ることが勉強の目的ではなかったはずなのに、何故か薬剤師になった途端に勉強しなくなる人がいます。
無勉強から好結果が生まれることは断じてない! と言い切られてしまってるので、継続にこそ意味があると言えます。
薬剤師になってからがスタートです。
そこからもっと本気で勉強しなければいけないのです。
医療も薬も日々進歩していきますし、勉強することが盛り沢山な環境にいれることは幸せなことかもしれません。
国家の繁栄! は規模が大きいですが、地域医療を支えることで国家の繁栄に貢献は出来そうです。
この熟誠を要す
趣味を持って事物を処するというのは、わが心から持ち出して、この仕事はかくしてみたい、こうやってみたい、・・・中略・・・というやうに、種々の理想欲望をそこに加えてやって行く。それが初めて趣味を持ったということ。
もしそのお決まり通りの仕事に従うのであったら、生命の存在したものでなくて、ただ形の存したものとなる。
ただ食って、寝て、その日を送るだけの人であったならば、それは生命の存在ではなくして、肉塊の存在である。
肉塊!!!
パワーワード来ました。
痺れますね。
この頃の流行語に「趣味を持とう!」というのがあったようなのです。
この「趣味」の定義について書いてある一説なのですが、理想欲望をもって行うことで初めて趣味を持ったと言えると書いてあります。
私は昔、合コンでモテたい一心で
「趣味は料理です」
と言いまくっていた時期がありました。笑
ある意味(?)欲望はあったかもしれませんが、理想を持って料理に取り組んだことはありません。
渋沢先生に怒られそうです。
そもそも打算的なところが良くない。
駆け引きにはあざとさも必要だと思いますけどね〜
話が逸れました。
仕事に関して当てはめると
お決まり通りの仕事に従うのは肉塊と書いてありますので、処方箋通りにピッキングするだけでは肉塊と言われてしまいます。
日々自分で考え、理想と欲望を持って仕事に臨めていれば仕事も趣味のひとつと言えます。
趣味は薬について考えることです! と言えたら薬剤師としては最高ですが、モテは諦めないとだめそうです。
以上、私にグサッと刺さった文章を紹介しましたが、他にも痺れる名言が盛り沢山な1冊でした。
メインテーマは「論語と算盤」すなわち「道徳と経済」です。
論語と算盤は10章から成り立っています。
- 処世と信条
- 立志と学問
- 常識と習慣
- 仁義と富貴
- 理想と迷信
- 人格と修養
- 算盤と権利
- 実業と士道
- 教育と情誼
- 成敗と運命
はい、難しそう! って投げ出すのは勿体無い1冊です。
私は読みながら先生のファンになりました。
先生すてきー! ってなりました。
ビジネスマン向けということはなく、薬剤師が読んでも面白いと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました。