こんにちは! びるこです。
ブログ訪問ありがとうございます。
先日ベルギービールウィークエンドin豊洲に行ってまいりました!
ベルギービールは種類が豊富でロマンがあります。
突然ですが、今日は糖尿病の話題でいきたいと思います。
糖尿病の方も、そうでない方も、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
世界糖尿病デー
Rasさん(id:yakuzaishis)のブログにも登場していましたが、11月14日は世界糖尿病デーでした。
糖尿病治療に必要なインスリンを発見したフレデリック・バンティング博士の誕生日にちなんで制定されたそうです。
インスリンは今年で100周年、おめでたいです!
2019年の世界の成人(20-79歳)糖尿病人口は4億6,300万人と報告が出ており、今後も増加し続けると言われています。
ガイドラインでも謳われている治療目標は
〝健康な人と変わらない人生〟
素敵なテーマだと思いますし、達成できる目標だと思います。
引用:日本糖尿病協会YouTubeより
日本糖尿病協会のYouTubeが可愛くまとめられていたので、是非ご覧ください。
いま、あなたに知ってほしい。糖尿病の真実。 - YouTube
糖尿病治療は患者さんの知識が大切
病院には糖尿病の教育入院というものが存在します。
1週間〜2週間程度かけて食事や運動、薬の知識を身につけていくための入院です。
この時点で分かるように、糖尿病治療に関する大切な知識というのは非常に膨大なのです。
大量の情報を短時間で覚えるのは難しいと思うので、まずは「はひふへほ」と「しめじ」と「えのき」を覚えるのが良いと思っています。
なにそれ? って方のために後で説明していきます。
低血糖に気がつかなかった患者さん
糖尿病治療で薬を開始するときに、薬剤師が必ず説明するのが〝低血糖症状〟についてです。
血糖値70mg/dlを下回ると低血糖状態とされています。
低血糖にせよ高血糖にせよ、最終的には昏睡状態にまでなる可能性があるため自分で症状を知っておくことが大切です。
入院初日に低血糖を起こした患者さんを経験したことがありますが、その方は自分が低血糖状態になっている事に気がついていませんでした。
患者さんが低血糖を起こしたのは、入院初日の夕食前、つまり病院の昼食をとって4〜5時間後ということになります。
【患者情報】
- 50代女性
- ビグアナイド薬・速効型インスリン分泌促進薬・α-グルコシダーゼ阻害薬・SGLT2阻害薬・DPP-4阻害薬の5剤併用
本人も気がついていましたが、普段の昼食とおやつを食べ過ぎている事がハッキリとバレてしまったわけです。
5剤併用する程の血糖コントロール不良が、病院の昼食で低血糖にまで至るというのは衝撃でした。
食事も運動も頑張っているけどそれでも血糖が下がらないから薬を使っているという人は、悲しいことですが少数派なのでしょう。
「はひふへほ」と「しめじ」と「えのき」
この患者さんは何故低血糖に自分で気が付けなかったのかというと、症状は出ていたのにそれが低血糖症状だと認識していなかったのです。
患者さん:「そういえば、少し前から冷や汗が出ていたかも」
それ! それが低血糖のサインですよ~!
というわけで、最後に「はひふへほ」と「しめじ」「えのき」の説明をして終わりにします。
低血糖の「はひふへほ」
血糖値は70mg/dlを下回ると低血糖症状が出始めることが多いですが、「はひふへほ」の順番に症状が出ることが知られています。
は 腹が減る
ひ 冷や汗
ふ 震え
へ 変なドキドキ
ほ ほっとくと昏睡
最後は昏睡ですからね、死亡リスクがあるため低血糖症状を放置することは危険です。
経験してみないと中々「これが低血糖症状か!」とはならないかもしれませんが、異変を感じたら低血糖かもと思える知識が医療者側だけでなく患者さん側にも必要です。
合併症の「しめじ」「えのき」
引用:ホクト株式会社ホームページより
糖尿病治療において最も重要なことは〝何のために血糖を適正に保たなければならないか〟を理解しておくことです。
(このブナシメジ、女の子でお金持ちのお嬢様という設定らしいです)
血圧管理や脂質管理も同じですが、今は何ともなくても最悪の結末を避けるため治療をします。
細小血管症
し 神経障害(手足のしびれ)
め 眼(網膜症→失明)
じ 腎症→透析
大血管症
え 壊疽
の 脳卒中
き 虚血性心疾患
これらを避けることために血糖管理をしていくことが、糖尿病治療の目的です。
なんだ、キノコの名前を覚えればいいのかと思えば簡単です。
高血糖状態は、私たちが気がつかないうちに体の血管たちを傷つけ取り返しのつかない状態へ持っていくことがあります。
壊疽で足を切断することになった糖尿病の患者さんを何人も目にしました。
知識さえあれば防ぐことができる結末です。
自分は関係ないと思わず、自分や家族のためにも糖尿病について勉強してみる日を作ってみてほしいなと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。