びるこブログ

ビールが大好きな病院薬剤師(育休中)

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一線を越えたら謙虚になる

こんにちは! びるこです。

ブログ訪問ありがとうございます。

 

今日は「出会えてよかった人」でRasさんから(id:yakuzaishis)記事依頼をいただいているので、ゆるゆると書いていきたいと思います。

ゆるゆると読んでいただけたら嬉しいです。

 

 

●合う人に会う

先日読んでいたオードリー若林さんの「ナナメの夕暮れ」に出てきた好きな文章

誰と会ったか、と、誰と合ったか。

俺はもうほとんど人生は“合う人に会う”ってことで良いんじゃないかって思った。

それは、家族だし、友達だし、先輩だし、後輩だし、仕事仲間だし、ファンだし、相方だし。

そういう合った人にこれからも会えるようにがんばる、ってことが結論で良いんじゃないかなって思った。

 

合う人と会うって大切なことだと思います。

 

大人になると友達が減ったように感じるものですが、合う人だけに会うようになっただけなので減ったわけでは無いのですよね。

会う人が0になっちゃったら誰とも合わなかったねってことになりますが。(汗

 

合うだけでなく、この人に出会えたから今の自分があると思えるような出会いは思い返せばいくつかあります。

ただ、出会えて良かった人と聞かれたら、答えは夫との出会い一択です。

 

文字通り私の「パーソナルトレーナー」であり「メンタルコーチ」でもありますので欠かせない存在です。

 

●謎のパワー

ここから夫の好きなところをだらだら書いていくとしょうもないブログになるので、出会ったときに夫から感じたパワーについて書こうと思います。(笑)

 

夫自身がアスリートだったこともあり、夫の周りもアスリートが多いわけですが、彼らから感じる謎のパワーについては村上春樹さんの「騎士団長殺し」を読んでいた時に、これだ! と思う表現に出会いました。

 

あなたには望んでも手に入らないものを望むだけの力があります。

でも私はこの人生において、望めば手に入るものしか望むことができなかった。

引用:村上春樹騎士団長殺し

 

私が夫に感じた謎のパワーはこれです。

 

オリンピックだとか、世界新記録だとか、そういったものを「望んでも手に入らないもの」と言い切ってしまうのは語弊がありますが「望んでも手に入らない可能性が高いもの」であることは違いありません。

手に入れられる人の方が圧倒的に少ない。

望むだけでは手に入らないことは確かですし、それを望むだけの力というのはかなり体力を使うものですが、ルフィのように「海賊王に俺はなる!」と言いきれてしまう週刊少年ジャンプの主人公クラスの人が稀に存在するのは確かです。

 

根っからのポジティブ、ネイティブポジティブともいえます。

あとはいろんな意味で体力がある、丈夫だともいえます。

 

私は割と望めば手に入る範囲で手堅く生きてきたタイプなので、自分と違うものを求めると言うのは遺伝子レベルの話なのかもしれないと思っています。

 

夫の良いところは、どんだけ〜ってくらい打ちのめされるところをずっと見せてくれた所です。

 

●一線を越えると人はどうなるか

本物の美人は謙虚である。

本当に頭の良い人は謙虚である。

と言うように、本物のトレーニーは謙虚であるという事実があります。

一線を越えたトレーニーにはびっくりするほど謙虚な人が多い。

(略)

筋トレをすると、自分の大したことなさが文字通り身を以てわかるのだ。

肩で息をしながら、ああ、自分は、このたった三枚のプレートに負ける存在なのだと。

引用:石田夏穂「我が友、スミス」

一線を越えたという表現が面白すぎますが、夫しかり、周りのアスリートたちしかり、一線を越えているであろうことは明白です。

 

私も先日、クリーンの最中に1.25kgプレート2枚に圧倒的敗北をしました。

自分はたかだか2.5kgに負ける存在なのだと、新生児よりも軽い2.5kgに、なんて大したことのない人間なのだと感じたわけです。

 

こうして日々敗北と成長を繰り返すことで、人として謙虚な気持ちを養えるのがトレーニングです。

なのでトレーニーには哲学的で謙虚な人が多いと言われています。(わたし調べ)

 

夫と出会うまでトレーニングをしたことが無かった私は、夫と出会ってからメンタルがちょっと強くなれたし心がちょっとだけ広くなったと感じています。

まぁ、トレーニングに限らず新卒の時に病院でメンタルぼこぼこになるまで打ちのめされたのも成長の過程で重要だったように思っていますし、とにかく本気で挑んで負けることが大切なのだと思います。

 

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井上雄彦スラムダンク

全力で挑んで負けたなら、そこには価値がある。

望めば手に入る範囲で戦っていたのでは、得られないものがあるのだと、教えて〜くれたのはあなたでした〜(山口百恵風)

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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